「コルテ-アルカ」美しいシェイプを支える様々な秘密
【地下1階 CORTHAY】
シンプルな紳士靴の中でもっとも優美な佇まいの「CORTHAY(コルテ)」-アルカ。今回は、コルテ-アルカの内部構造を探りつつ、独特の美しいシェイプと数々の靴好きを唸らせる履き心地を支える“メゾンのテクニック”に迫りたいと思う。
まず、トウ部分の画像をご覧いただきたい。赤く見える箇所は「補強布」と呼ばれるもので、コルテ独特の際立ったサイドエッジをアッパーの裏で支えているパーツだ。
大量生産の靴では、補強布を手頃なナイロン繊維に置き換えたり、あるいは全く入れずに製造するのだが、コルテの物作りはビスポークの手法に近い古典的な製法を踏襲した昔ながらの製法そのもの。足馴染みから木型の復元性を考慮して、妥協することなくしっかりとした革を使用している。次は、先端部分にあるこげ茶色のパーツ。ここは、紳士靴の木型の特徴を靴に記憶させる際に、一番重要な「先芯」と呼ばれるパーツだ。
現在では殆どの有名メゾンが薄いウレタン系の素材を使用しているのに対して、コルテではあくまで正統派の“革”を使用している。
革の先芯は熟練した職人以外は扱うことが難しく、比較的歴史の永いメゾンにおいても最高ランクのみの使用となる。しかし、コルテでは通常の既製ラインであろうと惜しげもなく革の先芯を、ゆっくりと時間をかけて木型にのせて馴染ませて使用するのだ。またアッパーに使用される素材も、肉厚なブルターニュ産の牛革を用いているのだが、ここまで肉厚な素材を甲にシワひとつ入れずに成型することは決して容易ではない。
細部のひとつひとつが、通常の靴工場では製造が難しいスペックで製造されていることは、諸氏もすでにお分かりであろう。
卓越したクラフツマンシップに基づいて作られる手の込んだ靴づくりを、かつてあるハリウッドスターは「大聖堂を作るようなもの」と形容した。ぜひ、阪急メンズ東京 地下1階 コルテで、大聖堂に匹敵する手間をかけられた『コルテ』の靴を手に取っていただきたい。
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フランスの工芸靴CORTHAY(コルテ)
◆ご紹介のアイテム
コルテ-アルカ/キャメルスキン 159,600円~
※6月中旬発売予定
阪急メンズ東京 地下1階 コルテ
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