スウェード靴からはじめる秋のコーディネート
冬こそファッションを楽しむには最適な季節である。
薄着を余儀なくされる夏とは違いマフラーなどの巻物、アウター、インナーニット、ジレ・・・コーディネートできるアイテムが多彩なうえ、素材もバリエーション豊かに楽しめる。その中でもいまや冬のマストアイテムとなったスウェード靴を買い足したいと思い売場を覗いてみた。
独特のウォーム感で秋冬のスタイリングを格上げするスウェード靴。
いつも着ている梳毛スーツでも、スウェード靴を合わせると洒落た印象を演出する便利なアイテムである。
コーディネート全体のバランスを取るためには、靴とベルトの色を合わせるのはもちろん、素材感を合わせるのも重要なルールだ。
スウェード靴には同色のスウェードベルトを合わせてスタイリングを絶妙にこなしたい。
靴、ベルトに加えて手袋まで色と表面感を合わせられれば更にコーディネートバランスが整う。面倒なルールではあるが、この単純なルールを守るだけでスタイリングがまとまるのだから便利なことこの上ない。さらに、スウェードと表面感の近いフラノ生地のスーツを合わせると、一格上の洒落たビジネススタイルが完成する。
ところでこのコーディネートどこかで見たことが・・・。
1920~30年に独自のスタイリングでファッション界に影響を与え、いまなおコーディネートのお手本とされている英国のウィンザー公のスタイリングそのものである。
このようなことを考えながら、DVD「英国王のスピーチ」を鑑賞しながら秋の夜長を過ごすのも一興。
ウィンザー公の弟ジョージ6世を演じる名優コリンファースの演技や映画のストーリーも素晴らしいが、この時代の英国ファッションを楽しむことをおススメしたい。
ワガママを叶えるコート【FENDI】
そしていつも帰り際に寒い思いをして、明日こそは忘れまいと思う。思うのだが。
そんな悩みを解消してくれるコートを3階「FENDI(フェンディ)」で見つけた。ナイロンコートであるものの、フェイクのレイヤードで内側に取り外し可能の襟が付いており、マフラーを忘れても首元が暖かい。さらに裏地はキルティングで綿が入っているため、普通のナイロンコートに比べると非常に暖かい。またこのナイロン、メモリーナイロンであるため少しの皺なら一日ハンギングしておくことで目立ちにくくなってしまう。毎日使うコートだからこそ、こういった使いやすさがありがたい。
そんなフェンディで個人的に好きな形のコートを見つけた。短めのチェスターコートは、重くなり過ぎずスポルベリーノ(軽く、スポーティー)に着こなすことができる。襟の切り返しが二重になっており、デザインが非常に特徴的だ。シルエットも細身にラインが入っているため、スーツに合わせてもいいし、カジュアルにタートルネックにジーンズを合わせてもモダンにスタイリングが決まる。裏地までこだわっていて可愛いと思わせてくれる面はさすがフェンディ。こういったところにいつも心がくすぐられる。
(過去記事)ワガママを叶えるツイードコート【PAUL&JOE】
◆ご紹介のアイテム
ナイロンコート 157,500円
チェスターコート 203,700円
マフラー 23,100円
阪急MEN’S TOKYO 3階 FENDI
進化し続ける大人の遊び場“ガラージュD.エディット”
阪急MEN'S TOKYO 4階に大きな鉄鋼製のコンテナをモチーフにした装飾がひときわ目立つ店がある。 それが“ガラージュD.エディット”である。
あの有名なスタイリスト、野口強氏がプロデュースする、国内外の新進クリエイターズブランドを阪急独自の目線でセレクトした世界最先端のファッションを発信し続けるクリエイティブショップだ。
大阪の阪急メンズ館に続く2店舗目のこのショップは、今話題の「ADAM KIMMEL(アダム キメル)」「MAISON KITSUNE(メゾンキツネ)」「TODD SNYDER(トッドシュナイダー)」などのインポートブランドをはじめドメスティックブランドで「nonnative(ノンネイティブ)」「NUMBER(N)INE(ナンバーナイン)」「NEIGHBORHOOD(ネイバーフッド)」「mustermind JAPAN(マスターマインドジャパン)」など約45ブランドを取り扱う。
デイリーで着られる上質なアメリカンカジュアルや、大人に向けた東京発のストリートファッションアイテム。洗練されたヴィンテージ感のあるシャツ。そして贅沢で遊び心の効いたベーシックなジャケット。
女性が男性にプレゼントできるような気の効いたシルバーアクセサリーから、ビジネスにも使えるドレスシューズや普段使いのカジュアルシューズ。
大きめのレザーバッグは存在感があり、使い込むほどに柔らかくなり、パソコンなども楽々入る。そんな様々なシチュエーションに合わせて選べるアイテムを数多く取り揃えている。
この“ガラージュD.エディット”という名のコンテナはまさに訪れる人を飽きさせない大人の遊び場と言える。そんなクリエイティブショップである。
何気なく足を踏み入れるだけでもきっと面白いものや、探していたものが見つかるにちがいない。
- 2022年
- 2021年
- 2020年
- 2019年
- 2018年
- 2017年
- 2016年
- 2015年
- 2014年
- 2013年
- 2012年
- 2011年